1.花火の大きさについて
花火の大きさは「尺貫法」という日本で昔から使われていた、長さや重さの単位がつかわれています。 1寸は約3.3cmなのですが、花火の場合×3cmでその直径を表します。ですから実寸はそれより少し小さくなります。
近年では尺寸とは別に、号数が使われるようになりました。 例えば 「4寸玉=4号玉(直径12cm)」 「尺玉=10号玉(直径30cm)」 「尺5寸玉=15号玉(直径45cm)」 「2尺玉=20号玉(直径60cm)」「4尺玉=40号玉(直径120cm)」という具合です。
ちなみに4尺玉(40号玉)はギネスブックに載っている大きさで、約800mまであがり開いた花火の直径も約800mになります。実際に使われるのは3尺玉までのようです。
4号玉使っているところを知っていたらぜひ教えて下さい。
2.主な号数の打上到達高度と花火が開いた時の直径は以下の通り
号数 | 到達高度 | 花火直径 | 価格 |
3号 | 120m | 60m | 5,000円 |
4号 | 160m | 130m | 10,000円 |
5号 | 190m | 170m | 15,000円 |
7号 | 250m | 240m | 25,000円~30000円 |
10号(尺玉) | 330m | 320m | 6万円~10万円 |
20号(二尺玉) | 500m | 480m | 約75万~ |
30号(三尺玉) | 600m | 550m |
20号から急に高くなってるのがわかります。
3.打ち上げ花火の中はどうなってるのか
図で表示するとこんな感じです。
打ち上げ花火が球形をしているのは、破裂してた時、どの方向から見ても丸く見え、発射火薬による強い力に対し丸みで力を逃がすことで玉がひび割れしにくいという利点もあるとのことです。
上空で花火を作り出すには花火玉を上空に打ち上げ、同時に点火した内部の火薬を破裂させる必要があるのですね。
専門用語になりますが花火玉は、燃えて光を放出する火薬「星」、花火玉を破裂させ星を点火・放出する「割薬」上の図でいうと導火線が差し込まれてる
中心の部分。割薬に点火するための「導火線」などで作られています。
キモは「星」!上空で広がってから、色が美しく変化する、こうした花火の「星」は、真ん中にある「しん」に向かって、違う色の火薬をまぶしていく方法で作られるそうです。
上空で「星」が外側から燃えていくため、だんだんと色が変わっていくのですね。この火薬の調合こそが花火職人さんの腕「凄技だーっ」なんですね。
4.あの花火の色鮮やかさはどうやって?
花火では鮮やかな色が欠かせないませんよね。ここには金属化合物が燃える際に金属特有の色の光を放出する「炎色反応」なるものを利用しているそうです。この金属化合物を星の中に混ぜることでさまざまな色を発する星を作れる。ストロンチウムであれば赤、ナトリウムであれば黄色に発光するなど現在は5色の光を花火に使っているそうです。
しかし新しい色にチャレンジしている方もいらっしゃるとのことです。
「炎色反応」なんて知らないよという方も下図をご覧下さい。各金属が燃えるとこういう色を発色するということですね
金属の炎色反応
写真提供:東京都立小岩高等学校 教諭 中條 敏明
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